PH値コントロール

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どうもこんにちは!

 

美容業界では酸熱トリートメントで艶を出す、というのがここ近年で話題となっており実際に取り入れている美容室も多いと思います。

 

僕のサロンでも酸熱トリートメントをメニューの1つとして扱っているものもあります。

 

なので今回は酸熱トリートメントのデメリットとメリットを僕なりの考えで話していきたいと思います。

 

まずメリットですが、艶が出る、手触りがなめらか、ボリュームダウンができる(ある程度)といったことが可能になります。

 

次にデメリットですが、カラーと併用できない(使い方によってはできる)、単価が高い、場合によって時間がかかるなどがあげられます。

 

 

これらのメリットとデメリットを考慮しつつメニューに取り入れることで単価アップやクオリティーアップは狙えますが、ツヤが出るからといって誤った使い方をすると逆効果になる場合があります。

 

ではその逆効果と言うのは一体何なのかを簡単に説明していきます。

 

酸熱トリートメントはグリオキシル酸やレブリン酸などといった成分が代表的なものになりますが、単純に名前通り、酸熱というのは酸性を意味するわけですが、

 

このトリートメントを正確に扱っていくには p h(水素イオン濃度)のコントロールが重要になってきます。

 

例えばその使用しているグリオキシル酸やレブリン酸のph値がまずいくつなのかというのと、お客様の現況の髪のph値がいくつなのかによってグリオキシル酸の濃度を変える必要があります。

 

仮にブリーチ毛だった場合、髪はアルカリ性に傾いている場合が多いのでグリオキシル酸の濃度を高めに設定する必要がありますが、

 

 

 

高めに設定する場合の注意点があって、ダメージレベルが大きい場合は、髪の内部のタンパク質がかなり失われている可能性がある為に、

酸熱トリートメントの役割であるタンパク質同士の架橋を作る方ができないので、

 

酸熱トリートメントをする前にケラチンタンパク質を補給してあげてその後にグリオキシル酸をすることによってダメージホールにタンパク質が補給され架橋を作りやすくなります。

 

 

またブリーチ毛のダメージがかなり大きい髪に対してはグリオキシル酸の濃度が高すぎると酸性に傾きすぎてしまうためかなり軋んでしまったりという可能性があるのでphコントロールの注意が必要です。

 

 

髪の健康なph値は4.5〜5.5の弱酸性なので、その事を頭に入れながら酸熱トリートメントをする事でよりクオリティーの高い仕上がりになっていきます。

 

トリートメントをより髪の内部に入れ込みたい時は、尿素を使って膨潤させ髪のミクロフィブリルまで到達させるやり方もあるのですが、こちらもPHのコントロールがらできないとダメージに繋がってしまうので注意が必要です。

 

ただ単に闇雲に塗ってアイロンするというのはやめて質の高いトリートメントを提供していましょう。

 

 

 

それでは!

 

 


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